死の家の記録
死の家の記録/ドストエフスキー
シベリアの監獄で著者が体験した重い毎日が淡々と綴られています。
監獄内で出会った囚人たちが後々の作品の登場人物のモデルになっていくあたり、さすが作家だなーと。囚人達の下卑た会話、汚い言葉遣いが生々しい。このいかにも教養がなさそうなところがいい!人間観察の鋭さにも舌を巻くわ。
印象に残った逸話は囚人達の芝居と、『監獄の動物たち』で、特に後者は犬好きにはつらい!!!囚人達たくましすぎだわ。愛すべき動物達、、、あわれ。
お芝居の話はこの本の中でいちばん盛り上がったところじゃないかなあ。バクルーシンが見事に演じている場面は、生き生きとした描写でぐいぐい惹きこまれる!「彼の顔はすっかり幸福に輝き、ほんとうの霊感が目にひらめいていた。」なんて鬼気迫る文章は自分には逆立ちしても書けない!神懸かり的なぎらぎらした瞳が容易に想像つくね。このなにかが降りてきたような表現いいなー。原文はしらんが。訳がいいのか。
ラスト、はればれーーー!希望がわいてきた。
名文メモ
この木柵の中で、どれほど多くの青春がむなしく葬られたことか、どれほど偉大な力がなすこともなく亡び去ったことか!
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